岡本省吾

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「午後の林」 銅版画 19/100 28×35cm
制作年:1977年


岡本省吾(おかもと・しょうご)1920−2001年

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東京生れ、1943年東京美術学校卒業、1968年春陽会出品(以降毎回)、1969年日本版画協会出品・会友推挙、1970年銀座パピエ画郎、京王版画サロンで個展、1973年日本版画協会会員・春陽会会員、「秋の葉」迎賓館買い上げ、1974年カナダトロントとパリ市立近代美術館出品、1983年中国政府より招待・北京中央美術学院にて指導、1986年ロイヤル銀座サロンにて「版生活20年展」、1991年日本美術連盟の依頼により画集「富士1集」制作、1992年銅版蔵書票集限定55部刊行、1995年銅版蔵書票集限定25部刊行、1998年銅版画「樹のある風景」画集刊行、2000年福岡県田川に制作の居を移す、2002年「版画芸術116号」に追悼特集、神田・木の葉画廊で遺作展。

<銅版画「樹のある風景」画集から(1998年)>
風景は変わった。私も変わった。
練馬の豊玉から同じ練馬の南田中に移り住んで30数年になる。最初は石神井川をはさんで駅の近くまで一面の野原であった。裏木戸から見ると川の向こうに緑の丘の連なりがあり、私は裏門のバラの枝を前景に「赤いバラの葉」を描いた。
かなり寒かったので厚手の靴下とゴム長をはいたのを覚えている。思い出の作品である。
川には農業用の水門があり、これも何度か描いた。よいモチーフだったと覚えている。
東京にこんな牧歌的な風景が残されていること自体が不思議だったのである。やがて野原一面は大団地となり、環状8号線の自動車道路がほとんどの林を切り払った。私の最も愛した林の跡は、自動車部品屋になっている。
風景が変わっただけではない。生活も変わった。妻は3年前に先立ち、犬や猫達も失った。
最後の猫は妻亡き後、1ヶ月後に後追いするように世を去った。
一切の生活の音、話し声、笑い声は消え去り、私独りが無音の中に取り残された。
本ができたら供えてやろう。カアチャン本ができたぜ、きれいな本だろう。   静かに幕  (岡本省吾)

岡本の作品は今だ根強い人気がある。上記の岡本の記述のとおり郷愁を呼ぶ武蔵野風景は人々の心に深く印象付けられているのだ。残された多くの作品は武蔵野風景の資料として後世に残されることを望む。
「カアチャン本ができたぜ」 岡本の人柄を知ることができる情の深い言葉だと思う。
ご存命中にお会いしたかった。

(所蔵参考資料)
銅版画「樹のある風景」画集(1998年)
版画芸術116号・追悼岡本省吾(2002年)

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「雪の斜面」 銅版画 67/120 42×32cm 
制作年:1977年

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「防風林」 銅版画 12/100 28×35cm 
制作年:1981年

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「雪晴れ」 銅版画 28/100 26.5×22cm 
制作年:1975年

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茂み」 銅版画 65/80 26×23cm 
制作年:1971年

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「黄色い枯草」 銅版画 37/100 46×34㎝ 
制作年:1974年

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「四季 春 さくら」 銅版画 65/80 22×17㎝ 
制作年:1982年
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「冬の丘 Ⅰ」 銅版画 53/80 33×24㎝ 
制作年:1973年

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「葉だまり」 銅版画 133/150 19.5×15.8㎝ 
制作年:1979年

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「雲と木Ⅰ」 銅版画 6/120 17.3×23.2㎝ 
制作年:1984年
日動画廊シール


by art-tomnog2014 | 2015-10-19 15:39

平凡なサラリーマンが20数年かけて蒐集した絵画を紹介しています。

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