森田信夫

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「アムール河の初雪」 油彩画・キャンバス P10号 
制作年:1971年

森田信夫(もりた・のぶお)1921−1996年

京都生れ、1947年東京美術学校油画科卒業、日展入選、1949年二科会特選、1962年二科会会員、女子美術大学講師、桑沢学園講師、1964年東京造形大学絵画科主任教授、1977年東京都美術館・国際交流展開催、板橋区立美術館、練馬区立美術館に作品収蔵

この作品は東京造形大学絵画主任教授をしていた頃、ソビエト旅行をした際に制作されたものである。
質感はとても穏やかである。静謐で写実的、精密に描きこまれ、現地の様子が手に取るように伝わってくる。
森田は他に人物画も残しているがこちらも丁寧精密に描かれ人気を博した。
なかなか市場に出てこないがぜひ出合いたいものである。
また一時抽象画の制作活動も行っていた。
どんな作品を描いたのか想像できないがまだ見ぬ抽象画にも思いを馳せている今日日である。



ー2016年12月1日追記ー
この作品、額の裏板と挿し箱には「ソビエト旅行」と題されているがキャンバス裏側には、森田の直筆で「アムール河の初雪」(シベリア・ハバロフスク)と書かれている。
1956年の日ソ国交回復で横浜からナホトカの定期航路が開設され、ハバロフスクはモスクワへ向かう経由地となったことから、多くの旅行者が訪れるようになったという。
森田の写生旅行は、多くの画家が向かう欧州ではなく厳寒のソビエトだった。おそらくそれ以前にも訪れたい地であったのだろうか。
ハバロフスクの岸辺より初雪のアムール河をのぞみ、多くの想いを抱きながら筆を運んだ様子が伺える。
絵画教授として学生たちのために構図・彩色ともに写実のお手本となるべく丁寧精緻に仕上げた。
こうした正統派の絵が1枚は欲しいものである。


by art-tomnog2014 | 2014-03-19 08:56

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