武内桂舟

武内桂舟(けいしゅう) 1861〜1943年  画家(口絵・挿絵)

明治28年から大正3年まで博文館・文藝倶楽部の口絵を描いた。
文藝倶楽部の口絵は全部で295枚、うち64枚が武内桂舟の手によるもの。
大正3年に口絵は石版画に移行、その時点で引退した。
木版口絵の絶頂期において武内桂舟はその仕事の質、量ともにおいて第一人者で
あった。
しかも驚くことに特別な師につくことなく独学でこの技量を身につけたという。

口絵とは小説の巻頭につけられ読者に登場人物を知らせるもの。
挿絵は文章の間に挿入されたものをいい彩色されたものはほとんどなく白黒の絵が主体である。
明治時代の出版物の口絵に使われた版画の種類は木版、石版、銅版、コロタイプ、写真があったが、美術品としての価値が評価されているのは彩色木版口絵である。
そうした意味において今後このような木版口絵はさらに貴重な資料になることはいうまでもない。

(所蔵参考資料)
「明治の版画」・光芸出版(1976年)
「美人画口絵歳時記」・文生書院(2008年)
「武内桂舟口絵集」・文生書院(2013年)



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文藝倶楽部・明治34年第7巻5号
江見水蔭「落花録」の口絵(木版画) 22.5×31.5cm

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文藝倶楽部・明治33年第6巻1編
幸田露伴「椀久物語」第二部の口絵(木版画) 22.5×31.5cm

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文藝倶楽部・大正2年第19巻1号
「ちち」 口絵(木版画) 31.5×22.5cm


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文藝倶楽部・明治45年第18巻9号
「麻だすき」 口絵(木版画) 31.5×22.5cm

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文藝倶楽部・明治45年第18巻4号
「ひな」 口絵(木版画) 31.5×22.5cm

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文藝倶楽部・大正2年第19巻15号
「しぐれ」 口絵(木版画) 31.5×22.5cm


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文藝倶楽部・明治33年第6巻7編
「相思」 口絵(木版画) 22.5×31.5cm



by art-tomnog2014 | 2015-10-03 11:22

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