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鈴木 誠

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「婦人像」素描画 鉛筆・紙 32.8×20.6cm 
制作年:推定1960年代

鈴木 誠(すずき・まこと)1897−1969年 

出生地は岐阜県・各務原市と大阪市説がある。
1917−1922年東京美術学校西洋画科・藤島教室
1921年在学中に帝展入選、第9回光風会・今村奨励賞、
1923年渡仏、アカデミー・コラロッシに通う(1927年帰国)、
帝展多数入選、1929年帝展特選、帝国美術学校助教授、
1936年猪熊弦一郎、伊勢正義、脇田和、中西利雄、内田巌、小磯良平、佐藤敬、三田康 8人と新制作協会設立。
中村彝、佐伯祐三等と下落合アトリエで活動する。(中村彝アトリエの保存に尽力した。)
1935−1968年多摩美術大学教授

<主な作品収蔵先>東京国立近代美術館、目黒区立美術館、愛知県美術館、大阪市立近代美術館設立準備室、岐阜県美術館


鈴木の作品は収蔵先をみれば言うまでもなく高く評価されている。
それは卓越したデッサン力が基本にあるからこそである。
本作は可憐に優美に細密に描きかつ陰影の施し方がその技量を物語っている。
今やこうした良質の素描画が忘れられ捨てられている。
また日本では本画に比べ素描(デッサン)は一段低く評価されている。
しかし欧州の素描画コレクターが一目おかれていることを考えると
単なる下絵と捉えない奥深さを感じなければならないと思うが如何か。


(所蔵参考資料)
昭和モダン・藤島武二と新制作初期会員たち/川越市立美術館(2012年)
アトリエ438号「人物画の描き方」・鈴木誠(1963年)


by art-tomnog2014 | 2014-07-12 19:14

宮坂金太郎

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「卓上秋色」油彩画・キャンバス F10号 
制作年:1940年

宮坂金太郎(みやさか・きんたろう)生没年不詳  

籐の籠に行儀よく収まっている3個の柿と遠慮がちに添えられている秋桜が真面目に静謐に描かれている。
配色も10種ほどでコテコテせず日本画的である。

附属する共書から紀元2600年奉祝展に出品した作品と思われる。
しかしこれほどの作品が実は地方の骨董市で粗末に扱われていた。
70年経過した額縁が辿った道程を示している。
埃まみれで大変汚れていたが作品からは何故か淡い光が私に射していた。
入手した「卓上秋色」は私の手元で息を吹き返した。


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宮坂金太郎に関する数少ない資料によれば
①岸田劉生全集第8巻・日記に「大正12年9月5日、12日に茅ヶ崎の宮坂金太郎見舞いに訪れる」旨の記事あり。
②日本造形美育研究所主任として幼児絵画指導の文献を残している。
劉生との接点があり絵画教育指導に携わっていたことなどから他にも作品を残していると思われる。
資料と本作品から1900年代(明治30年代)の生れと推定するが。


(所蔵参考資料)
岸田劉生全集第8巻・岩波書店
幼稚園低学年新絵書・指導解説書/監修:青木誠四郎、編者:宮坂金太郎



by art-tomnog2014 | 2014-07-01 14:01

平凡なサラリーマンが20数年かけて蒐集した絵画を紹介しています。

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