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大森朔衞

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「市邑」(しゆう)油彩画・キャンバス F4号 
制作年:1980年代(推定)

大森朔衞(おおもり・さくえ)1919−2001年


香川県小豆島生れ、1940年独立美術協会展入選、1941年日本美術学校洋画科卒業、
以後 自由美術協会、新制作派協会など入選、1944年第二次世界大戦応召によりスマトラへ、
1946年復員、戦災で全作品が焼失、1950年モダンアート協会設立会員、1959年行動美術協会会員、
1960年現代日本美術展K氏賞、以後 行動展、毎日現代美術展、みずゑ賞選抜展など多数入選、
1980年武蔵野美術大学教授に就任、
1982年フジテレビ「テレビ美術館・大森朔衛特集」出演、1999年行動美術協会退会、以後無所属

<所蔵>神奈川県立近代美術館、香川文化会館、大川美術館、富山県立近代美術館、
高松市美術館、府中市、府中の森芸術劇場、玉川近代美術館、武蔵野美術大学美術資料図書館


大森の作品は「内的世界の表現」だという。

写実は相当な修練を経て成立するものだがそれに満足しない作家もいる。
大森はそのひとりだ。
対象と自分が思念との間の融和、摩擦、違和、葛藤のドラマに心魂をふりしぼるのだ。
「僕の絵は、抽象と具象という2つのスタイルがあるとすれば
その間をちょうど時計の振子のように行ったり来たりしながら制作していると言えるでしょう」と語っている。

作品のタイトル「市邑」(しゆう)とは、都市景観を指す。
タッチは、“ものとものとの接線”を重視して描く大森特有の技法でまさに街のもつ葛藤を表現している。
「市邑」の大作F100号とF30号は香川県立ミュージアムに収蔵されている。



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「臥裸婦」油彩画・キャンバス F6号 
制作年:1970年前後(推定)






(参考資料)
アトリエ600号(1977年)、622号(1978年)、画集・大森朔衞美術館(2015年)
 


by art-tomnog2014 | 2014-02-08 12:18
平凡なサラリーマンが30数年かけて蒐集した絵画を紹介しています。

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